3D映像、子供の目への負担懸念(産経新聞)

 映画やテレビの画面が立体的に見える3D(3次元立体)映像。迫力ある映像が楽しめる一方で、子供の目への負担が懸念されている。最新の映像を家庭で楽しむため、どんな点に気をつけたらよいかを専門家に聞いた。(小川真由美)

  [表で見る]子供が家で3D映像を見るときの注意点

 ◆サインに注意

 3D映像の視聴について、電子情報技術産業協会(JEITA)が先月、ガイドラインを発表した。それによると、視聴の目安は5、6歳以上▽気分が悪いなど違和感があれば視聴を中止▽見るときはテレビ画面の縦の長さの3倍以上の距離まで離れる−などが指摘されている。

 NPO法人映像評価機構(東京都港区)の千葉滋理事長によると、子供は両目の幅が5センチ程度で、大人(6〜7センチ)より狭い。そのため、映像の飛び出し感と奥行き感の両方をより強く感じるという。子供は気分が悪くなっても言葉で違和感を伝えられなかったり、映像の珍しさから長時間見続けたりすることもある。

 こうした点を含め、千葉理事長は、子供が家で3D映像を見る際の5つの注意点を挙げる。

 (1) 照明にも注意。蛍光灯は映像の影響でチカチカするので避け、白熱電球やLED電球にする。部屋を暗めにすると目への負担が少なくなる。

 (2) 大人が立体的に見えていても、子供には二重に見えるなど立体的に見えていない場合がある。立体的に見えていれば映像が飛び出した瞬間、子供が手を出すか、近づこうとする。「今、○○に見えたね」など、大人が映像を説明し、子供が同じように見ているか確認する。

 (3)〜(5) 目をこするなど手を目にやるしぐさは眼精疲労のサイン。疲れを訴えなくても小学校低学年までは30分に1回は休憩する。疲労を訴えた際は視聴を中止する。

 ◆体質的な不向きも

 乗り物酔いしやすい子供は気分が悪くなりやすい。映画館の最後尾の正面から見てもすぐに疲れる場合、体質的に3D映像には不向きという。

 3D映画で専用メガネを持ち帰れる劇場があるが、それで風景などを見てはいけない。専用メガネは左目と右目で入ってくる光が違い、3D以外のものを見ると目に負担がかかる。

 千葉理事長は「最新映像を親子で楽しむためにも周りの大人が気を配ってほしい」と話す。

 ■メーカー、映画館の対応

 パナソニック(大阪府門真市)は、JEITAが発表したガイドラインの内容を取り扱い説明書や自社ホームページに掲載し、注意を喚起している。

 また、全国計54館で3D作品を上映する東宝(東京都千代田区)は「現時点では体調不良などの報告はないが、今後、注意深く見守っていきたい」(マーケティング室)と話している。

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